11月2日 防災庁が発足しました暮らしで変わることと、国の5つの要請

はじめての人へ

むずかしい言葉は、
使いません。
何が起きて、何をすればいいか。

まず、これだけ覚えれば大丈夫です。

  1. 1いつ噴火するかは、
    誰にも分からない。
  2. 2灰は風に乗って、
    遠くの町にも届く。
  3. 3遠くの町では、
    家で暮らすのが基本。

富士山って、本当に噴火するの?

そなえ

噴火することがある「活火山」です。今は静かで、気象庁は噴火の兆候は認められないとしています。ただ、大きな噴火がいつ起きるかは分かりません。

風 富士山 灰が降る 離れた町
図は噴火と火山灰が広がる様子のイメージです。実際の広がりは、風の向きや噴火の大きさで変わります。
  1. 1

    灰や石が、噴き出す

    山の近くでは、大きな噴石や火砕流(熱い灰などの流れ)のように、逃げる時間がほとんどないものもあります。

  2. 2

    細かい灰が、風で流される

    火山灰は直径2mm未満のとても細かいつぶです。風に乗って、遠くの広い範囲へ広がります。

  3. 3

    離れた町に、降り積もる

    灰は雪のようにはとけません。水を含むと重くなり、片付けなければ残り続けます。

いつ噴火するの?

そなえ

いつかは、誰にも分かりません。気象庁も、噴火の時刻や規模を前もって正確に予測するのは難しいと説明しています。今の状況は、気象庁の発表で確かめられます。

前回の噴火(1707年)から、いま約319年
今の噴火警戒レベル(2026年11月1日に確認)
レベル1活火山であることに留意
気象庁の2026年9月分の資料は「噴火の兆候は認められません」としています。10月分は11月10日に出る予定です。

「◯月に噴火する」という話を見ても、日時は予測できません。長く噴火していないから「もうすぐ」とも、「もう起きない」とも言えません。過去の間隔もばらばらです。

800〜802年灰が多く降り、
足柄の道が埋まった
864〜866年貞観噴火。大量の溶岩が
湖を二つに分けた
1435年ごろ北の山腹から
溶岩が流れた
1707年宝永噴火。16日間続き、
江戸にも灰が降った
いま2026年

主な噴火だけを載せています。ほかにも噴火の記録があります。年表の出典は気象庁です。

うちの町は?

うちの町にも、
灰は来る?

風の向きと噴火の大きさで変わるので、「ここまで」とは言い切れません。国の計算でも、風によって行き先が大きく変わります。

風で、灰の行き先が変わる
  • 西風が続く場合神奈川・千葉を中心に
  • 西南西の風が続く場合神奈川・東京を中心に
  • 南よりの風の場合山梨・静岡・神奈川を中心に

宝永噴火ほどの大きさを例にした国の計算です。将来の噴火を示すものではありません。

富士山ハザードマップとは国、静岡・山梨・神奈川の3県、27市町村、専門家などでつくる「富士山火山防災対策協議会」の地図です。2021年3月に改定されました。

溶岩流は、場所と大きさしだい溶けた岩が流れ下る現象です。届く範囲は噴火する場所と大きさで大きく変わります。計算は252通りあります。山梨県は、住民には歩いて逃げることを原則として勧めています。

灰は、もっと広い範囲に神奈川県は、灰の影響が県内全域に及ぶ可能性があるとしています。灰の地図を見ても、実際は風で変わることを覚えておきましょう。

灰が降ったら、どうなるの?

そなえ

国の資料では、灰そのもので、すぐに命が危なくなることは少ないとされています。ただ、電車や物の配送、電気や水に、長く影響が出るおそれがあります。

ごくわずかでも電車

地上を走る電車は止まることがあります。少しの灰でも、買い占めで店の食料や水が売り切れることがあります。

雨の日の3mm電気

濡れた灰が電線を支える器具に付いて、停電することがあります。水道の水質が悪くなり、断水することもあります。

雨なら3cm、乾いていても10cm車

二輪駆動の車は通れなくなります。降っている間は視界も悪くなり、走りにくくなります。

こわい数字には、
続きがあります。

30cm

雨で重くなった灰で、木造の家が倒れるおそれが出る目安です。どこでもこうなるという意味ではなく、灰の量は風や噴火の大きさで変わります。国は、備蓄がきちんとあり、電気や水がある程度保たれていれば、一定期間は家で暮らし続けられるとしています。

灰の量で、やることが変わります。

〜3cm

家で暮らしを続ける

電車や飛行機が止まり、物が届きにくくなることがあります。

3〜30cm

家で暮らすのが基本

車が通りにくくなり、物が手に入りにくくなります。被害が大きい地域では、状況によって暮らせる地域へ移ります。

30cm〜

原則、避難する

噴火の直後は家や丈夫な建物に入り、その後ほかの地域へ。灰のあとに土石流の心配がある地域も同じです。

国のガイドライン(2025年3月)と案内(2026年3月)にある4つの段階を、やさしく書き直しました。富士山の噴火で首都圏に灰が降る場合を例にした考え方です。実際の動きは、市区町村の案内に従ってください。

噴火したら

いる場所で、
やることが違う。

  1. 1

    登山中なら、すぐ隠れる

    近くの山小屋やシェルター、岩陰へ急ぎます。ヘルメットをかぶり、マスクやタオルで口をふさぎます。

  2. 2

    山の近くなら、避難の指示に従う

    噴火警報と市町村の呼びかけを確かめ、決められた地域の人は避難します。溶岩流からは、山梨県は歩いて逃げることを原則にしています。

  3. 3

    遠くの町なら、家にとどまる

    灰が降る前に帰宅できるのが理想です。ドアや窓を閉め、すき間はぬれタオルやテープでふさぎます。ラジオなどで情報を集めます。

目やのど、車はどう気をつける?

そなえ

灰が降っている間は、外に出ないのがいちばんです。やむをえず出るときは、口と鼻、目を守ります。車はできるだけ運転しません。

吸い込み口と鼻を覆う

マスクをします。長い時間なら、しっかりした防塵マスクを。無ければハンカチで覆います。ぜんそくなど呼吸器の病気がある人は、屋内にいましょう。

目こすらない

コンタクトは使わず、メガネかゴーグルに。灰が入ったら、手でこすらず水で洗い流します。傷がついて痛むことがあります。

車運転を控える

視界が悪くなり、道は滑りやすく、ブレーキも効きにくくなります。どうしても運転するなら、ヘッドライトをつけてゆっくり走ります。

灰を流さない、無理に屋根に登らない。灰は雨どいや下水に詰まります。少し湿らせて袋に入れます。屋根に登るなら、人が乗っても大丈夫か確かめ、命綱とヘルメットを着けて2人以上で作業します。

じゃあ、今日は何をすればいい?

そなえ

まずはこの3つです。お金をかけずにできます。全部を一度にやらなくて大丈夫ですよ。

  1. 1

    近くの危険を確かめる

    山の近くの人は、富士山のハザードマップも見ます。住所を入れると、近くの危険と逃げる場所が地図で分かります。

    住所で調べる
  2. 2

    マスクとメガネの場所を決める

    すぐ出せる所に置きます。コンタクトの人は、メガネも一緒に。

    無ければ買う
  3. 3

    家族と、連絡のしかたを決める

    灰が降ると、電車が止まって帰れなくなることがあります。どう連絡するかを話しておきます。

    171の使い方
できたら、次はこれ

水・食料・簡易トイレを、1週間分ほど備える。国は、できればそれ以上が望ましいとしています。ほうきやスコップ、軍手、ゴーグルもあると安心です。

うちに必要な量を計算する

順番はこのサイトの考えです。

レベル1とか5って、何のこと?

そなえ

「噴火警戒レベル」といって、危ない範囲と、とるべき行動を5段階で示す気象庁のお知らせです。富士山は今、レベル1です。避難の対象になるのは、主に山のまわりの地域です。

いま(2026年11月1日に確認)レベル1

活火山であることに留意。今の噴火予報は、2007年12月1日に出たものが続いています。

レベル3
入山規制

登山ができなくなり、観光客は帰宅します。火口ができるかもしれない範囲の人は避難します。

レベル4
高齢者等避難

重大な被害が出るおそれのある地域で、まず高齢の人などが避難します。山に近い地域では、ほかの人も避難します。

レベル5
避難

重大な被害が出る噴火が起きた、またはせまっている段階です。危険な地域の人は避難します。

順番どおりに上がるとは限りません。富士山では、活動が高まる段階でレベル2を使わず、レベル1から3以上へ上げます。レベル1でも、臨時の解説情報が出たら、5合目より上の登山者は下山します。

離れた町の灰については、気象庁が降灰予報を出します。噴火のあと、速報は5〜10分ほど、詳細は20〜30分ほどで出ます。規制の範囲は地元の市町村が定めています。

買うなら、まず

この3つから。

人数分の量は計算機で確かめられます。

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よくある
質問

「◯月に噴火する」という話は本当?

日時を言い当てることはできません。気象庁は、噴火の時刻や規模を噴火の前に正確に予測するのは難しいと説明しています。うわさを見たら、まず気象庁の発表を確かめましょう。

前ぶれはありますか?

宝永噴火では、1〜2か月前から山の中で揺れを感じる地震があり、噴火の半日ほど前には、ふもとでも揺れを感じました。ただ、今の観測体制になってから富士山が噴火した例はありません。小さな噴火などでは、目立つ地震がないまま噴火する可能性もあると気象庁は説明しています。

溶岩は、うちまで来ますか?

噴火する場所と大きさで大きく変わります。富士山の避難計画は、溶岩流が3時間以内、24時間以内、7日以内、最終的に(最大57日)届く可能性のある範囲を分けています。溶岩流は比較的ゆっくり流れ、歩いて逃げられる場合もあります。一方で、火砕流や大きな噴石は逃げる時間がほとんどありません。山のまわりの人は、ハザードマップで確かめましょう。

灰が降ったら、避難所へ行くべき?

国の基本は、できるだけ家などにとどまって暮らすことです。東京都と神奈川県だけで約2,300万人が暮らす一方、1都8県の指定避難所に入れるのは約990万人です。ただ、灰が30cm以上の地域の木造の家や、土石流の心配がある地域などでは、避難が必要です。

通院や介護が必要な家族がいます。

人工透析で通院している人や介護サービスが必要な人は、暮らしを続けられないと命に関わります。国は、灰の様子を見て早めに灰の届かない地域へ移ることが大切だとしています。薬や物資も多めに備えましょう。どう動くかを病院や施設に聞いておくことは、このサイトの考えです。

今日は、1つだけ。

住所と6問で、わが家で確かめたいことが分かります。

わが家の備えを診断する
このページの出典(26件・2026年11月1日確認)

公的機関の資料をもとに編集部がまとめました。専門家の監修は受けていません。お住まいの地域の情報は、市区町村の案内を優先してください。