
まず、これだけ覚えれば大丈夫です。
- 1いつ噴火するかは、
誰にも分からない。 - 2灰は風に乗って、
遠くの町にも届く。 - 3遠くの町では、
家で暮らすのが基本。
富士山って、本当に噴火するの?
噴火することがある「活火山」です。今は静かで、気象庁は噴火の兆候は認められないとしています。ただ、大きな噴火がいつ起きるかは分かりません。
- 1
灰や石が、噴き出す
山の近くでは、大きな噴石や火砕流(熱い灰などの流れ)のように、逃げる時間がほとんどないものもあります。
- 2
細かい灰が、風で流される
火山灰は直径2mm未満のとても細かいつぶです。風に乗って、遠くの広い範囲へ広がります。
- 3
離れた町に、降り積もる
灰は雪のようにはとけません。水を含むと重くなり、片付けなければ残り続けます。
いつ噴火するの?
いつかは、誰にも分かりません。気象庁も、噴火の時刻や規模を前もって正確に予測するのは難しいと説明しています。今の状況は、気象庁の発表で確かめられます。
- 今の噴火警戒レベル(2026年11月1日に確認)
- レベル1活火山であることに留意
- 気象庁の2026年9月分の資料は「噴火の兆候は認められません」としています。10月分は11月10日に出る予定です。
「◯月に噴火する」という話を見ても、日時は予測できません。長く噴火していないから「もうすぐ」とも、「もう起きない」とも言えません。過去の間隔もばらばらです。
足柄の道が埋まった
湖を二つに分けた
溶岩が流れた
江戸にも灰が降った
主な噴火だけを載せています。ほかにも噴火の記録があります。年表の出典は気象庁です。

うちの町は?
うちの町にも、
灰は来る?
風の向きと噴火の大きさで変わるので、「ここまで」とは言い切れません。国の計算でも、風によって行き先が大きく変わります。
- 西風が続く場合神奈川・千葉を中心に
- 西南西の風が続く場合神奈川・東京を中心に
- 南よりの風の場合山梨・静岡・神奈川を中心に
宝永噴火ほどの大きさを例にした国の計算です。将来の噴火を示すものではありません。
富士山ハザードマップとは国、静岡・山梨・神奈川の3県、27市町村、専門家などでつくる「富士山火山防災対策協議会」の地図です。2021年3月に改定されました。
溶岩流は、場所と大きさしだい溶けた岩が流れ下る現象です。届く範囲は噴火する場所と大きさで大きく変わります。計算は252通りあります。山梨県は、住民には歩いて逃げることを原則として勧めています。
灰は、もっと広い範囲に神奈川県は、灰の影響が県内全域に及ぶ可能性があるとしています。灰の地図を見ても、実際は風で変わることを覚えておきましょう。
灰が降ったら、どうなるの?
国の資料では、灰そのもので、すぐに命が危なくなることは少ないとされています。ただ、電車や物の配送、電気や水に、長く影響が出るおそれがあります。
地上を走る電車は止まることがあります。少しの灰でも、買い占めで店の食料や水が売り切れることがあります。
濡れた灰が電線を支える器具に付いて、停電することがあります。水道の水質が悪くなり、断水することもあります。
二輪駆動の車は通れなくなります。降っている間は視界も悪くなり、走りにくくなります。
こわい数字には、
続きがあります。
30cm
雨で重くなった灰で、木造の家が倒れるおそれが出る目安です。どこでもこうなるという意味ではなく、灰の量は風や噴火の大きさで変わります。国は、備蓄がきちんとあり、電気や水がある程度保たれていれば、一定期間は家で暮らし続けられるとしています。
灰の量で、やることが変わります。
家で暮らしを続ける
電車や飛行機が止まり、物が届きにくくなることがあります。
家で暮らすのが基本
車が通りにくくなり、物が手に入りにくくなります。被害が大きい地域では、状況によって暮らせる地域へ移ります。
原則、避難する
噴火の直後は家や丈夫な建物に入り、その後ほかの地域へ。灰のあとに土石流の心配がある地域も同じです。
国のガイドライン(2025年3月)と案内(2026年3月)にある4つの段階を、やさしく書き直しました。富士山の噴火で首都圏に灰が降る場合を例にした考え方です。実際の動きは、市区町村の案内に従ってください。
噴火したら
いる場所で、
やることが違う。
- 1
登山中なら、すぐ隠れる
近くの山小屋やシェルター、岩陰へ急ぎます。ヘルメットをかぶり、マスクやタオルで口をふさぎます。
- 2
山の近くなら、避難の指示に従う
噴火警報と市町村の呼びかけを確かめ、決められた地域の人は避難します。溶岩流からは、山梨県は歩いて逃げることを原則にしています。
- 3
遠くの町なら、家にとどまる
灰が降る前に帰宅できるのが理想です。ドアや窓を閉め、すき間はぬれタオルやテープでふさぎます。ラジオなどで情報を集めます。
目やのど、車はどう気をつける?
灰が降っている間は、外に出ないのがいちばんです。やむをえず出るときは、口と鼻、目を守ります。車はできるだけ運転しません。
マスクをします。長い時間なら、しっかりした防塵マスクを。無ければハンカチで覆います。ぜんそくなど呼吸器の病気がある人は、屋内にいましょう。
コンタクトは使わず、メガネかゴーグルに。灰が入ったら、手でこすらず水で洗い流します。傷がついて痛むことがあります。
視界が悪くなり、道は滑りやすく、ブレーキも効きにくくなります。どうしても運転するなら、ヘッドライトをつけてゆっくり走ります。
灰を流さない、無理に屋根に登らない。灰は雨どいや下水に詰まります。少し湿らせて袋に入れます。屋根に登るなら、人が乗っても大丈夫か確かめ、命綱とヘルメットを着けて2人以上で作業します。

じゃあ、今日は何をすればいい?
まずはこの3つです。お金をかけずにできます。全部を一度にやらなくて大丈夫ですよ。
- 1住所で調べる
近くの危険を確かめる
山の近くの人は、富士山のハザードマップも見ます。住所を入れると、近くの危険と逃げる場所が地図で分かります。
- 2無ければ買う
マスクとメガネの場所を決める
すぐ出せる所に置きます。コンタクトの人は、メガネも一緒に。
- 3171の使い方
家族と、連絡のしかたを決める
灰が降ると、電車が止まって帰れなくなることがあります。どう連絡するかを話しておきます。
水・食料・簡易トイレを、1週間分ほど備える。国は、できればそれ以上が望ましいとしています。ほうきやスコップ、軍手、ゴーグルもあると安心です。
うちに必要な量を計算する順番はこのサイトの考えです。
レベル1とか5って、何のこと?
「噴火警戒レベル」といって、危ない範囲と、とるべき行動を5段階で示す気象庁のお知らせです。富士山は今、レベル1です。避難の対象になるのは、主に山のまわりの地域です。
活火山であることに留意。今の噴火予報は、2007年12月1日に出たものが続いています。
入山規制
登山ができなくなり、観光客は帰宅します。火口ができるかもしれない範囲の人は避難します。
高齢者等避難
重大な被害が出るおそれのある地域で、まず高齢の人などが避難します。山に近い地域では、ほかの人も避難します。
避難
重大な被害が出る噴火が起きた、またはせまっている段階です。危険な地域の人は避難します。
順番どおりに上がるとは限りません。富士山では、活動が高まる段階でレベル2を使わず、レベル1から3以上へ上げます。レベル1でも、臨時の解説情報が出たら、5合目より上の登山者は下山します。
離れた町の灰については、気象庁が降灰予報を出します。噴火のあと、速報は5〜10分ほど、詳細は20〜30分ほどで出ます。規制の範囲は地元の市町村が定めています。
買うなら、まず
この3つから。
人数分の量は計算機で確かめられます。
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防塵マスク
灰を吸い込まないために内閣府は、長時間の外出や灰の片付けには防塵マスクとゴーグルを勧めています。商品は楽天市場のレビュー数が多い順に自動で選んだものです(2026-11-01時点)。Supported by Rakuten Developers / 備蓄・道具をすべて見る
よくある
質問
「◯月に噴火する」という話は本当?
日時を言い当てることはできません。気象庁は、噴火の時刻や規模を噴火の前に正確に予測するのは難しいと説明しています。うわさを見たら、まず気象庁の発表を確かめましょう。
前ぶれはありますか?
宝永噴火では、1〜2か月前から山の中で揺れを感じる地震があり、噴火の半日ほど前には、ふもとでも揺れを感じました。ただ、今の観測体制になってから富士山が噴火した例はありません。小さな噴火などでは、目立つ地震がないまま噴火する可能性もあると気象庁は説明しています。
溶岩は、うちまで来ますか?
噴火する場所と大きさで大きく変わります。富士山の避難計画は、溶岩流が3時間以内、24時間以内、7日以内、最終的に(最大57日)届く可能性のある範囲を分けています。溶岩流は比較的ゆっくり流れ、歩いて逃げられる場合もあります。一方で、火砕流や大きな噴石は逃げる時間がほとんどありません。山のまわりの人は、ハザードマップで確かめましょう。
灰が降ったら、避難所へ行くべき?
国の基本は、できるだけ家などにとどまって暮らすことです。東京都と神奈川県だけで約2,300万人が暮らす一方、1都8県の指定避難所に入れるのは約990万人です。ただ、灰が30cm以上の地域の木造の家や、土石流の心配がある地域などでは、避難が必要です。
通院や介護が必要な家族がいます。
人工透析で通院している人や介護サービスが必要な人は、暮らしを続けられないと命に関わります。国は、灰の様子を見て早めに灰の届かない地域へ移ることが大切だとしています。薬や物資も多めに備えましょう。どう動くかを病院や施設に聞いておくことは、このサイトの考えです。

このページの出典(26件・2026年11月1日確認)
- 気象庁「火山活動の状況(富士山)」
- 気象庁「富士山の火山活動解説資料(令和8年9月)」
- 気象庁「富士山の噴火警戒レベル」リーフレット
- 気象庁「富士山の噴火警戒レベル判定基準とその解説」
- 気象庁「富士山 有史以降の火山活動」
- 気象庁「降灰予報の説明」
- 気象庁「降灰予報で使用する降灰量階級表」
- 気象庁 用語集「火山噴出物に関する用語」
- 気象庁 用語集「火山活動全般に関する用語」
- 気象庁 検討会資料(降灰予測情報、噴火前の予測の難しさ)
- 気象台・関係自治体「火山への登山のしおり 富士山版」
- 内閣府「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)」令和7年3月
- 内閣府「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(本文)」令和7年3月
- 内閣府・気象庁「火山灰への備え」令和8年3月
- 中央防災会議「大規模噴火時の広域降灰対策について(報告)【概要】」令和2年4月
- 内閣府「防災の動き」首都圏における広域降灰対策
- 内閣府「防災の動き」富士山ハザードマップ改定に伴う御殿場市の取り組み
- 山梨県「富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)」
- 山梨県「富士山噴火による溶岩流シミュレーション動画」
- 山梨県「富士山噴火時の徒歩避難」
- 静岡県「富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)」
- 静岡県「溶岩流ドリルマップ動画」
- 神奈川県「富士山火山防災マップ」
- 横浜市「火山災害対策」(防災の説明資料)
- 熊本県「火山灰の降灰による健康への影響について」
- 農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」
公的機関の資料をもとに編集部がまとめました。専門家の監修は受けていません。お住まいの地域の情報は、市区町村の案内を優先してください。