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停電・断水発表 2026.10.29掲載 2026.11.01

冬の停電で暖房が止まったら?火災と一酸化炭素の注意点

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  • 一次資料 10 件
  • bichiku編集部
543件主な暖房器具の事故2021年から2025年の5年間
約8割電気と石油の暖房器具の割合NITE
12月から2月事故が集中する時期電気と石油のどちらも

SUMMARY

要点をまとめると

01冬の停電では、ろうそくの火災と、燃焼器具や練炭の一酸化炭素に注意し、定期的に換気します。

02小型発電機は室内で使いません。

03電気が戻る前に熱を出す器具のプラグを抜き、戻ったらブレーカーを入れてから差します。

04シーズン初めの点検も大切です(2026年11月1日時点)

TO DO

今すぐやること

  1. 1暖房器具のコードとプラグの傷みを見る
  2. 2暖房器具の周りから洗濯物や布団を離す
  3. 3懐中電灯とLEDランタン、乾電池を確かめる
  4. 4地域の電力会社の連絡先を調べる
  5. 5医療機器を使う人は医療機関に相談する

そもそも一酸化炭素中毒とは?

燃え方が悪いときに出る一酸化炭素を吸って、体調が悪くなることです。

たとえるなら閉め切った部屋で、燃え方の悪い火から出るガスが少しずつたまっていくようなものです。

  1. 1空気が足りなくなる閉め切って火を使う
  2. 2一酸化炭素が出る燃え方が悪くなる
  3. 3吸い続けると中毒に頭痛や不快感が出ることがある

消防庁の防災・危機管理eカレッジの説明をやさしく言い換えています。

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この記事の流れ

冬の停電で暖房が止まったら?火災と一酸化炭素の注意点

読者

電気ストーブしかないんです。停電したらどうすればいいですか?

電気の暖房は動きません。毛布などを早めに用意し、難しければ市区町村の案内を確かめます。

そなえ

冬に電気が止まったら、寒さをどうしのげばいいのか。電気の暖房が使えない、ろうそくや石油ストーブは危なくないかと、不安に思う人もいると思います。電気が戻るときの火事も心配です。

この記事では、NITE(製品評価技術基盤機構)が10月29日に発表した暖房器具の資料と、東京電力パワーグリッドなどの公式資料を2026年11月1日時点で確かめ、シーズン前の点検、停電中の注意、電気が戻るときの手順をまとめました。電気の使い方は機器によって違うので、取扱説明書もあわせて見てください。

01この記事でわかること(3行まとめ)

読者

電気ストーブしかないんです。停電したらどうすればいいですか?

電気の暖房は動きません。毛布などを早めに用意し、難しければ市区町村の案内を確かめます。

そなえ
  • シーズン初めの点検が第一歩です。電気と石油の暖房器具が事故の約8割を占め、12月から2月に集中しています。
  • 停電中に火を使うときは、火災と換気に注意します。練炭や炭の七輪は室内でできるだけ使わず、小型発電機は室内で使いません。
  • 電気が戻る前にプラグを抜きます。戻ったあとはブレーカーを入れてから、プラグを差します。

02暖房器具の事故はどのくらい起きている?

NITEによると、2021年から2025年までの5年間に通知された主な暖房器具の事故は543件でした。そのうち、電気ストーブや電気ファンヒーターが204件、石油ストーブや石油ファンヒーターが239件で、合わせて約8割を占めます。

事故は11月頃から大きく増え、電気と石油のどちらも12月から2月に集中しています。石油暖房器具では、70歳代以上の事故の割合が多くなっています。離れて暮らす親の家の暖房も、今のうちに一緒に見ておくと安心です。

NITEは石油暖房器具の事故として、カートリッジタンクに給油したときの灯油漏れ、洗濯物などの接触、ガソリンの誤給油を多い例に挙げています。給油口のふたが外れて灯油がこぼれ、引火したと推定される事例では、建物1棟が全焼し、5棟に燃え広がりました。電気暖房器具では、コードの断線による異常発熱や、ヒーターに燃えやすい物が触れて出火する事故があります。

03シーズン前に確認することは?

周りの物洗濯物や布団を離す
電源寝るときと出かけるときは切る
コードとプラグ傷み、たこ足配線
灯油新しい灯油を使う
  • 洗濯物、布団、衣類、クッションなどの燃えやすい物を近くに置かない
  • 取扱説明書にある壁や物との距離がとれているかを見る
  • 寝るときと出かけるときは、電源を切る(火を消す)
  • 電気の暖房は、リコール対象でないか調べる。コードとプラグの傷み、たこ足配線も見る
  • 石油の暖房は、置き台のほこりを取り、新しい灯油を使う。昨シーズンの灯油は使わない
  • 給油のあとは、カートリッジタンクのふたが閉まっているか、漏れがないかを見る
  • 灯油とガソリンは別の場所に保管する

距離が大切なのは、触れていなくても放射熱で過熱することがあるからです。放射熱とは、熱い物から離れた所へ伝わる熱のことです。カーテンや布団のように動く物にも注意します。寝るときは、寝返りで布団が暖房器具に触れて発火するおそれがあります。

距離の目安は機種によって違います。NITEは一例として、定格入力2kW以下の前方放射型の電気ストーブでは、火災予防条例で前方と上方100cm以上、側方30cm以上、後方4.5cm以上と定められていると紹介しています。必ず自分の機種の取扱説明書を見てください。

コードは、少し曲げて被覆に破れや亀裂、硬くなっている所がないかを見ます。とくに本体側とプラグ側の根元が要注意です。プラグは、変形、変色、溶けがないかを見て、コンセントに差したときに緩くないかも確かめます。電気暖房器具は消費電力が大きいので、取扱説明書で延長コードの使用が禁止されていることがあります。リコールは、消費者庁リコール情報サイトやNITE SAFE-Liteで調べられます。

NITEの事例の注意書きには、給油は消火してから行うとあります。消火して間もない高温の部分に灯油がかかると、引火するおそれがあるためです。

04停電したら、どこに連絡する?

まず、自分の家だけか、ご近所一帯かを見ます。東京電力の案内では、ご近所一帯が停電したときは東京電力パワーグリッドに連絡します。連絡するときは、住所、名前、電話番号、分かりやすい目印を伝えます。ほかの地域の人は、地域の電力会社の連絡先を調べておきましょう。

自分の家だけ電気が消えたときは、分電盤のブレーカーが切れていることがあります。使っている器具を減らしてから、つまみを上げるよう東京電力は案内しています。それでも電気がつかないときは、電力会社に連絡します。

05停電中の暖房と明かりで気をつけることは?

読者

寒いので、部屋で七輪を使ってもいいですか?

室内ではできるだけ避けてください。やむを得ないときは、一酸化炭素を防ぐため定期的に十分換気します。

そなえ
明かりろうそく火災に気をつける
暖房練炭や炭の七輪室内ではできるだけ避ける
暖房石油ストーブ定期的に換気する
電源小型発電機室内で使わない
  • ろうそく:明かりに使うときは、火災に気をつけます。
  • 練炭や炭の七輪:暖房や調理のために室内で使うことは、できるだけ避けます。やむを得ず使うときは、一酸化炭素中毒を防ぐため、定期的に十分に換気します。
  • 石油ストーブなど:使うときも、定期的に換気します。
  • 小型発電機:排気ガスに一酸化炭素などの有害物質が含まれるので、室内で使いません。

これは東京電力パワーグリッドの案内です。換気とは、窓を開けるなどして空気を入れ替えることです。一酸化炭素は、燃え方が悪いときに出るガスです。消防庁の教材は、長く吸い続けると頭痛や不快感が出て、中毒を起こすおそれがあると説明しています。ガスストーブについて、消防庁の教材は30分に1回程度、新鮮な空気を入れるよう案内しています。体調に異変を感じたら、火を止めて換気し、医療機関や119番に相談してください。

携帯発電機とカセットボンベ

NITEの2025年の資料では、2020年から2024年までの5年間に、カセットボンベ等の事故が204件、携帯発電機の事故が21件ありました。携帯発電機は屋内だけでなく、物置、倉庫、自動車内、テント内など、換気が悪く排ガスがこもる場所でも使いません。屋外でも、排ガスが家に入らないよう、風向きに注意して風通しの良い場所で使います。

カセットボンベは、機器に正しく付けてガス漏れがないかを確かめ、異常に熱くなる使い方をしないようにします。使わないときは機器から外し、室内の40℃未満の場所に保管します。

06電気の暖房しかない家は、何を用意する?

東京都の備蓄のリーフレットには、懐中電灯、LEDランタン、乾電池、カセットコンロ、カセットボンベなどが並んでいます。LEDランタンや懐中電灯があれば、ろうそくを使わずに済む場面が増えます。

  • 明かりは、火を使わない懐中電灯やLEDランタンを手の届く所に置く
  • 乾電池の残りを見ておく
  • 暖かく過ごす物として、毛布や厚手の上着をすぐ出せる所に置く

家族に小さな子どもや高齢の人がいる家は、寒さへの備えを早めに話し合いましょう。寒さで体調が悪くなったときや、家にいることが難しいときは、無理をせず、市区町村が開く避難所などの案内を確かめてください。

内閣府のリーフレットによると、在宅で避難生活を送る人も、避難所で配る食料や飲料水などの物資、住まいや生活の情報、救護所がある場合の医療サービスを受けられます。高齢の方や障害のある方など配慮が必要な方は、福祉サービスや福祉避難所を利用できる場合もあります。詳しくは市区町村に問い合わせてください。

07医療機器を使っている人はどうする?

東京電力は、自宅で医療を受けている人に、事前に医療機関などへ相談するよう呼びかけています。自宅で人工呼吸器などを使っていて、バッテリーなどの代わりの電源がない人には、会社が保有する小型発電機などを可能な限り貸すと案内しています。

これは東京電力の案内です。ほかの地域の人は、地域の電力会社と、かかりつけの医療機関に確かめておきましょう。小型発電機を借りた場合も、室内で使わないことは同じです。

08電気が戻るときにやることは?

読者

電気が戻ったらすぐ、全部プラグを差していいですか?

先にブレーカーを入れて、そのあとでプラグを差します。

そなえ
11プラグを抜く熱を出す器具から
22ブレーカーを切る家を離れるときは
33ブレーカーを入れる電気が戻ったら
44プラグを差す最後に
  1. アイロン、ドライヤー、シーズヒーターなどの電熱器具のプラグを抜いておく
  2. ハンドミキサーや電気ドリルなど、回る器具のプラグも抜いておく
  3. パソコンなどは電源を切り、プラグを抜く
  4. 家を離れるときは、分電盤のブレーカーを切ってから出る
  5. 電気が戻ったら、ブレーカーを入れてからプラグを差す

これは東京電力パワーグリッドの案内です。ブレーカーとは、家の電気をまとめて止めるスイッチです。パソコンなどは、停電で入力中のデータが消えたり、故障したりする場合もあります。

暖房器具が倒れたり、周りに物が散らばったりしたまま電気が戻ると、火事につながるおそれがあります。これを通電火災といいます。東京都の資料では、停電から電気が戻って電気ストーブが動き、周りの紙に火がつく例を示しています。

09地震や水害のあとの停電は何が違う?

地震や水害のあとは、製品やコードそのものが傷んでいることがあります。NITEは次の点を呼びかけています。

  • 水につかった製品は使わず、メーカーや販売店に相談する
  • 水につかっていない製品も、コードの傷みや焦げた跡を見てから使う
  • 外観に異常がなければ、プラグを1台ずつ差して様子を見る
  • 異音や異臭がするときは、すぐに使うのをやめる

地震のあとの詳しい順番は、NITEの8月27日の資料にまとまっています。石油やガスの機器も、水につかったものはそのまま使わないでください。

10停電のときの道路や外出で気をつけることは?

東京電力の案内では、信号機が急に消えることがあるので、歩くときも車で走るときも、交差点では十分に注意するよう呼びかけています。雪や凍結がある日は、さらに慎重に動きましょう。急ぎでない外出を控えることも選択肢です。

11確かめる先・相談先

  • 停電の連絡:地域の電力会社(東京電力の管内は東京電力パワーグリッド)
  • 暖房器具の事故とリコール:NITE SAFE-Lite、消費者庁リコール情報サイト、メーカー
  • 在宅の医療機器:かかりつけの医療機関、地域の電力会社
  • 避難所の案内:お住まいの市区町村

この記事は2026年11月1日時点で確かめた内容です。停電時の案内は、東京電力の内容を中心にまとめました。電力会社ごとに窓口や対応が異なる場合があります。

よくある質問

停電のとき、エアコンや電気ストーブは使えますか?

電気で動く機器は、停電中は動きません。毛布など、電気を使わないで暖かくする物を用意しておきましょう。

停電中に石油ストーブを使ってもいいですか?

東京電力は、石油ストーブなどの燃焼器具を使うときは定期的に換気するよう案内しています。周りに燃えやすい物を置かず、取扱説明書の注意も守ってください。

ろうそくは使わないほうがいいですか?

東京電力は、ろうそくを使うときは火災に注意するよう呼びかけています。懐中電灯やLEDランタンを用意しておくと、火を使わずに済みます。

昨シーズンの灯油は使えますか?

NITEは、新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油を使わないよう呼びかけています。

電気が戻ったときに一番気をつけることは何ですか?

熱を出す器具のプラグを抜いておくことです。電気が戻ったら、ブレーカーを入れてからプラグを差します。

用意するなら

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次にやること

出典(10件)

公的機関などの資料をもとに編集部がまとめました。専門家の監修は受けていません。

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