SUMMARY
要点をまとめると
01夜中に揺れたら、寝具にもぐりこむかベッドの下に入って身を守ります。
02暗い中ではガラスの破片に注意するため、枕元に厚手の靴下かスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオを置きます。
03頭の上に物が落ちてこない場所で寝て、揺れが収まってから火と電気を止めます(2026年11月1日時点)
TO DO
今すぐやること
- 1枕元に厚手の靴下かスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオを置く
- 2頭の上に落ちてくる物がないか見る
- 3寝る位置を家具の高さ分以上離すか、正面を避ける
- 4揺れが収まったら火を消す、と家族で確かめる
そもそも通電火災とは?
停電のあと電気が戻ったときに、傷んだ配線器具や電気製品から火が出る火災です。
たとえるなら壊れた機械に、知らないうちにスイッチが入るようなものです。
- 1揺れや浸水で傷む配線や電気製品が傷むことがある
- 2電気が戻る停電が復旧して電気が流れる
- 3火が出る傷んだところから発火することがある
NITE「事例から学ぶ、地震後の電気・ガスによる二次被害」をもとに、やさしく言い換えています。
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6夜中の地震に寝室で備える 枕元と家具の置き方の見直し
夜中に揺れたら、まず電気をつけたほうがいいですか?
揺れている間は身を守るのが先です。寝具にもぐりこむか、ベッドの下に入りましょう。
そなえこの記事でわかること(3行まとめ)
枕元に置くものを確認する
寝る場所と家具の置き方はどう決めるのか
まず、これだけ。
- 1枕元に厚手の靴下かスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオを置く
- 2頭の上に落ちてくる物がないか見る
- 3寝る位置を家具の高さ分以上離すか、正面を避ける
- 4揺れが収まったら火を消す、と家族で確かめる
夜中に強い揺れで目が覚めたら、暗い部屋で何をすればいいのか。2026年は8月23日の2時ごろと10月29日の0時ごろに、関東で最大震度5弱の地震がありました。飛び起きて「足元が見えない」「スマホがどこか分からない」と慌てた人もいるかもしれません。
この記事では、消防庁、気象庁、NITE(製品の事故を調べる国の機関)の公式資料を2026年11月1日時点で確かめた内容をもとに、寝室で見直すことをまとめます。実際に地震があった日の数字も、時点を付けて紹介します。
01この記事でわかること(3行まとめ)
- 8月23日2時00分と10月29日0時07分に、関東で最大震度5弱の地震がありました。夜の地震への備えは、住む地域にかかわらず大切です。
- 揺れで目覚めたら、寝具にもぐりこむか、ベッドの下に入って身を守ります。暗い中では割れたガラスに注意します。
- 今夜できるのは、枕元に靴下かスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオを置くことと、頭の上に物が落ちてこない場所で寝ることです。
02夜中の地震で何があったのか
2026年に夜の時間帯に起きた地震から、主なものを表にしました。
| 発生時刻 | 場所 | 最大震度 | 観測された市区町村など |
|---|---|---|---|
| 6月26日22時28分 | 山梨県東部・富士五湖 | 6弱 | 山梨県富士河口湖町 |
| 8月23日2時00分 | 茨城県南部 | 5弱 | 茨城県、埼玉県、千葉県、東京都の市区町 |
| 10月29日0時07分 | 千葉県北東部 | 5弱 | 千葉県横芝光町 |
8月23日の地震について、消防庁の第6報(8月31日17時時点)は、都道府県からの報告としてけがをした方を23人としています。内訳は茨城県1人、埼玉県10人、千葉県4人、神奈川県8人で、うち重傷は1人です。このほか消防機関の情報として、東京都で軽いけがの方が15人とされています。住まいの被害は埼玉県で一部破損2棟です。資料には、けがの原因までは書かれていません。
10月29日の地震はマグニチュード5.5(暫定値)、深さ52km(暫定値)です。東北地方から伊豆諸島にかけて震度4から1を観測しました。消防庁の第2報(10月29日1時時点)では、人や住まいの被害は確認中で、重要施設などは「現時点で被害報告なし」です。どちらの地震も津波の心配はないと発表されました。
この数字はいずれも速報で、後から変わることがあります。
震度5弱はどんな揺れか
気象庁の解説表では、震度5弱は大半の人が物につかまりたいと感じる揺れです。棚の食器や本が落ちることがあり、固定していない家具が動いたり、不安定なものが倒れたりすることがあります。まれに窓ガラスが割れて落ちることもあります。
解説表によると、震度4でも眠っている人のほとんどが目を覚まします。つまり、強い揺れでは目が覚めたときにはもう揺れの最中です。起き上がって動くことを前提にせず、寝たままでも身を守れる配置を考えておくことが大切です。
03寝ているときに揺れたらどうすればいいのか
夜中に揺れたら、まず電気をつけたほうがいいですか?
揺れている間は身を守るのが先です。寝具にもぐりこむか、ベッドの下に入りましょう。
そなえ消防庁の「地震防災マニュアル」は、寝ているときの行動をこう書いています。
- 揺れで目覚めたら、寝具にもぐりこみます。
- ベッドの下に入れる場合は、ベッドの下に入ります。
- こうして身の安全を確保します。
気象庁も、頭を守り、慌てて外へ飛び出さないこと、無理に火を消そうとしないことを挙げています。NITEも、まず身の安全を最優先に行動することが重要だとしています。
消防庁は、揺れが収まったあとも、慌てて動くと倒れた家具や飛び散ったガラスの破片でけがをするおそれがあると注意しています。まず周りを確かめましょう。小さな揺れのときや揺れが収まったあとに、窓や戸を開けて出口を確保します。
04暗い部屋では何が危ないのか
消防庁は、暗闇では割れた窓ガラスや照明器具の破片でけがをしやすいと注意しています。家の中を裸足で歩くと、足を切ってしまうかもしれません。足をけがすると、そのあと避難するのが難しくなります。
夜の地震では、次のことが重なります。
- 部屋が暗く、床の様子が見えません。
- 寝起きで、状況をつかむのに時間がかかります。
- 停電すると、照明がつきません。気象庁は、震度5弱程度以上の揺れがあった地域では断水や停電が起きることがあるとしています。
- 地震で玄関が開かなくなることも考えられます。
家から出る道を先に考える
消防庁は、自宅から外への避難経路を複数考えておくよう勧めています。脱出する通路に、じゃまになる物を置かないことも大切です。2階などから出るための避難はしごの用意も挙げられています。夜に起きたときのために、寝室からのルートを昼のうちに一度たどっておくと安心です。
05枕元に置くものを確認する
枕元に置くなら、一番大事なのは何ですか?
消防庁は靴下やスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオなどを挙げています。暗い中で割れた物を踏まないようにするためです。
そなえ- 厚手の靴下かスリッパ。割れたガラスから足を守ります。
- 懐中電灯。停電しても足元を照らせます。
- 携帯ラジオ。情報を確かめられます。スマホの充電が切れても使えます。
消防庁は「枕元には、厚手の靴下やスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオなどを置いておき、避難が出来る準備をしておきましょう」と書いています。別のページでも「就寝時に地震が起こることもあるので枕元には懐中電灯、スリッパなどを用意しておきましょう」としています。暗い中で手が届く場所を、自分の寝室で試して決めてください。
06寝る場所と家具の置き方はどう決めるのか
消防庁は「寝室には、倒れそうなもの等をおかないようにし、頭の上にものが落ちてこない所に寝ましょう」としています。内閣府の資料にも「ベッド頭上に物を置かない」とあります。順番に見ていきましょう。
| 見る場所 | 考え方 |
|---|---|
| 頭の上 | 物が落ちてこない場所で寝る。ベッドの頭の上に物を置かない |
| 横の家具 | 寝る位置は家具の高さ分以上離す。家具の正面を避け、倒れにくい側面の方向にする |
| 背の高い家具 | 寝室や子どもと高齢者の部屋には、できるだけ置かない |
| 照明 | 吊り下げ式は複数のチェーンで数か所を天井に止める。飛散防止が施された蛍光灯や電球に替える |
| 出入口 | 家具が倒れても出入口がふさがれないように置く |
| 窓 | 扉のガラスや窓には飛散防止のフィルムを貼る |
配置を変えられないときは固定を考えます。消防庁は、タンスや棚はL型金具などで壁の桟(壁の中の骨組み)や柱に固定し、引き出しや開き戸にはストッパーを付けるよう勧めています。壁や家具の種類によって合う方法が違うので、自分の家に合う方法を選びましょう。
消防庁によると、家具の固定器具の取り付けを無料で行う自治体や、費用の補助がある自治体もあります。賃貸で壁に穴を開けられない場合も、まず市区町村や管理会社に聞いてみると糸口が見つかることがあります。
内閣府の2022年12月の世論調査では、家具などを固定していると答えた人は35.9%でした。できていない人が多いのは、珍しいことではありません。寝室の1台から始めれば十分です。
07揺れが収まったら何をするのか
揺れが止まったら、ブレーカーはすぐ切りますか?
避難するときに切ります。その前にガス機器の火を消し、電気製品の電源を切ってプラグを抜きます。
そなえ揺れが収まって、身の安全を確保してからです。
- まず、周りの安全を確かめます。靴下かスリッパを履き、懐中電灯で足元を照らします。
- ガス機器の火を消します。自宅から避難するときに余裕があれば、ガスの元栓を閉めます。
- 電気製品の電源を切り、電源プラグをコンセントから抜きます。
- 避難するときは、ブレーカーを切ります。ブレーカーとは、家の電気をまとめて止めるスイッチです。
- テレビやラジオ、市区町村の情報を確かめます。海の近くにいて強い揺れや長い揺れを感じたら、津波の情報を待たずに高い場所へ移ります。
これはNITEが2026年8月27日に公表したチェックポイントなどをまとめたものです。揺れている最中にやることではありません。揺れが収まって、身の安全が確保できてからです。
08電気が戻るときの火事はどう防ぐのか
NITEは、震災時の製品事故は「地震発生直後」と「復旧時」に起きると説明しています。電気が戻ったときに、傷んだり浸水したりした配線器具や電気製品から火が出ることがあります。これが通電火災です。ガスでも、傷んだ器具からのガス漏れや引火の事故につながるおそれがあります。
電気が戻るときの注意点は次のとおりです。
- ブレーカーが切れていることを確かめます。
- 浸水した製品は使いません。
- 浸水していない製品も、異常がないか確かめてから使います。
日頃からできるのは、電源プラグと電源タップの掃除、暖房器具の周りに燃えやすい物を置かないこと、感震ブレーカーを付けることです。感震ブレーカーは、揺れを感じると電気を止める器具です。分電盤タイプのほか、コンセントタイプや簡易タイプがあります。
09地震のあと1週間は何に気をつけるのか
10月29日の地震で、気象庁は過去の例では大きな地震のあとに同じ程度の地震が起きた割合が1〜2割あるとして、揺れの強かった地域では1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼びかけました。特に最初の2〜3日は、規模の大きな地震が多いとしています。落石や崖崩れが起こりやすくなっている可能性にも触れています。
この期間が過ぎても、地震への備えは同じです。夜の地震は、次の夜に起きるかもしれません。寝る前の1分で枕元を見直す習慣にしておくと続きます。
10夜に家族とはぐれたらどう連絡するのか
夜の地震では、家族が同じ家にいるとは限りません。夜勤の人や、離れて暮らす家族もいます。消防庁は、離ればなれで被災したときの安否の確認手段を考えておくよう呼びかけています。
- 自分の身の安全が確保できたら、次に家族の安否を確かめます。
- NTTの「災害伝言ダイヤル171」や、携帯電話の「災害用伝言板」の使い方を知っておきます。
- 電話やインターネットはつながりにくくなることがあります。気象庁は、地震のあとに安否確認の連絡が増え、そうした状況が起こることがあると説明しています。
震度6弱程度以上の揺れがあった地震などでは、通信事業者が災害用伝言ダイヤルなどを提供します。夜中に使い方を調べるのは大変です。昼間のうちに家族で話しておきましょう。
11確かめる先・相談先
地震の情報は気象庁、全国の被害の数字は消防庁の「災害情報一覧」で確かめられます。製品の事故やチェックポイントはNITEのホームページにあります。
家具の固定の補助、耐震診断、避難場所は、お住まいの市区町村の窓口へ問い合わせてください。避難の判断は、公的機関の呼びかけと市区町村の案内を優先しましょう。
よくある質問
寝ているときに地震が来たらどうすればいいですか?
消防庁は、揺れで目覚めたら寝具にもぐりこむか、ベッドの下に入れる場合はベッドの下に入り、身の安全を確保するよう呼びかけています。
枕元には何を置けばいいですか?
消防庁は厚手の靴下やスリッパ、懐中電灯、携帯ラジオなどを挙げています。暗い中で割れたガラスなどでけがをしないためです。
寝室の家具はどう置けばいいですか?
消防庁は、寝る位置を家具の高さ分以上離す、家具の正面を避ける、倒れても出入口がふさがれない場所に置くなどを勧めています。配置だけで足りないときは固定します。
揺れが収まったら最初に何をしますか?
足元に注意してガス機器の火を消し、電気製品の電源を切ってプラグを抜きます。避難するときはブレーカーを切ります。身の安全が最優先です。
感震ブレーカーとは何ですか?
揺れを感じると電気を止める器具です。NITEは、地震後の火災を防ぐ備えの一つに挙げています。分電盤タイプのほか、コンセントタイプや簡易タイプがあります。
用意するなら
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次にやること
出典(17件)
- 消防庁「地震防災マニュアル 寝ているとき」
- 消防庁「地震防災マニュアル 自宅の脱出ルートを考える」
- 消防庁「地震防災マニュアル 家族との連絡方法の確認」
- 消防庁「地震防災マニュアル 身の安全の確保」
- 消防庁「地震防災マニュアル 家具の配置を工夫する」
- 消防庁「地震防災マニュアル 家電などの転倒・落下防止」
- 消防庁「地震防災マニュアル 家具の転倒を防止」
- 消防庁「消防の動き 住宅の耐震化と家具の転倒防止について」
- 消防庁「茨城県南部を震源とする地震による被害及び消防機関等の対応状況(第6報)」
- 消防庁「千葉県北東部を震源とする地震による被害及び消防機関等の対応状況(第2報)」
- 気象庁「令和8年10月29日00時07分頃の千葉県北東部の地震について」
- 気象庁「令和8年6月26日22時29分頃の山梨県東部・富士五湖の地震について」
- 気象庁「気象庁震度階級関連解説表」
- 気象庁「地震から身を守るために」
- NITE「事例から学ぶ、地震後の電気・ガスによる二次被害」
- 内閣府・気象庁「特別な注意の呼び掛けの期間の終了について」(別添1)
- 内閣府・消防庁「津波に係る適切な避難情報の発令について」
公的機関などの資料をもとに編集部がまとめました。専門家の監修は受けていません。

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