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土砂災害発表 2026.09.21掲載 2026.11.01

土砂災害特別警報とは?屋久島・新島・大島の記録ととる行動

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  • bichiku編集部
581.5ミリ大島の24時間雨量9月7日。9月の1位を更新
490.5ミリ尾之間の24時間雨量9月5日。観測史上1位を更新
800ミリ伊豆諸島の雨の合計9月19日から21日。800ミリ超

SUMMARY

要点をまとめると

01土砂災害特別警報は、土砂災害がすでに起きている可能性が極めて高いことを伝えるレベル5の情報です。

022026年9月には屋久島町、新島村、大島町、利島村に出ました。

03発表を待つと手遅れになることがあるので、避難情報に従い、レベル4までに危険な場所から離れます(2026年11月1日時点)。

TO DO

今すぐやること

  1. 1自宅と旅行先の土砂災害警戒区域を調べる
  2. 2崖や沢から離れた建物を、避難先の候補にしておく
  3. 3夜明け前の発表を考え、夜のうちに動く判断を家族で話す
  4. 4土砂キキクルをスマホで開けるようにする

そもそも土砂災害特別警報とは?

土砂災害がすでに起きている可能性が極めて高いことを伝える、レベル5の情報です。

たとえるなら避難訓練でいえば、もう非常口の前まで煙が来ている段階です。

  1. 1雨が続く土の中に水がたまり、土砂災害の危険度が上がります。
  2. 2レベル3、レベル4ここで危険な場所から離れます。
  3. 3レベル5何らかの災害がすでに起きている可能性が極めて高い状況です。

気象庁の報道発表「レベル5土砂災害特別警報発表」と「新たな防災気象情報 よくある質問」の説明をやさしくしました

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この記事の流れ

土砂災害特別警報とは?屋久島・新島・大島の記録ととる行動

読者

24時間に490.5ミリは、どのくらいの雨ですか?

9月の平年の1か月の雨を上回る雨です。尾之間では、これまでの観測史上1位を大きく上回りました。

そなえ

2026年9月、離島を中心にレベル5土砂災害特別警報が相次いで出ました。「特別警報が出たら、逃げればいいのでは」と思う方もいるかもしれません。でも気象庁は、発表されてから避難するのでは手遅れになると呼びかけています。なぜなのか、資料で確かめます。

この記事は、気象庁、内閣府、消防庁の公式資料を2026年11月1日時点で確かめてまとめました。被害の数字は資料ごとの時点の速報で、今後変わることがあります。避難の判断は市町村の案内を優先してください。

01この記事でわかること(3行まとめ)

  • 意味:土砂災害がすでに起きている可能性が極めて高い、レベル5の情報です。
  • 記録:9月5日に屋久島町、7日に新島村、大島町、利島村、21日に大島町へ発表されました。
  • 行動:発表を待たず、避難情報に従います。避難先へ行くのが危ないときは、崖や沢から離れた建物へ移ります。

02土砂災害特別警報とは、どんな情報?

1早めにレベル3土砂災害警報早めの避難を心がけます。
2ここまでにレベル4土砂災害危険警報危険な場所から離れます。
3最も高い段階レベル5土砂災害特別警報直ちに身の安全を確保します。

正式には「レベル5土砂災害特別警報」といいます。特に土砂災害警戒区域などで、何らかの災害がすでに起きている可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。

2026年5月29日に新しい防災気象情報が始まり、土砂災害に関する情報は、土砂災害に特化した名前に変わりました。以前は、レベル5相当が「大雨特別警報(土砂災害)」、レベル4相当が「土砂災害警戒情報」、レベル3相当が「大雨警報(土砂災害)」で、分かりにくいものでした。

特別警報は、警報の基準をはるかに超える現象に対して出ます。数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況を示します。

発表の基準は、気象庁の表で「台風や集中豪雨等により土砂崩れの起こるおそれが著しく大きい降雨量に相当する大雨が予想される場合」とされています。

039月にどこへ、いつ出た?

鹿児島県屋久島町9月5日5時10分に発表されました。
東京都新島村・大島町・利島村9月7日に順に発表されました。
東京都大島町9月21日12時40分に発表されました。

気象庁と内閣府の資料から、発表の記録をまとめました。

発表の日時対象切り替え
9月5日5時10分鹿児島県屋久島町11時30分にレベル4土砂災害危険警報へ
9月7日4時15分東京都新島村8日4時00分にレベル4土砂災害危険警報へ
9月7日12時30分東京都大島町8日4時00分にレベル4土砂災害危険警報へ
9月7日15時00分東京都利島村8日4時00分にレベル4土砂災害危険警報へ
9月21日12時40分東京都大島町23時00分にレベル4土砂災害危険警報へ

大島町には、同じ月に2回発表されました。5日と7日の発表は、まだ暗い時間帯でした。気象庁の発表文は、避難するときは周りの状況を十分に確かめるよう呼びかけています。

04どのくらいの雨が降った?

読者

24時間に490.5ミリは、どのくらいの雨ですか?

9月の平年の1か月の雨を上回る雨です。尾之間では、これまでの観測史上1位を大きく上回りました。

そなえ

気象庁の事例の資料によると、9月5日と7日の雨は、それぞれ平年の9月1か月の雨を上回るものでした。

地点日24時間の雨記録
尾之間(屋久島町)9月5日490.5ミリ観測史上1位を更新
屋久島(屋久島町)9月5日429.5ミリ9月の1位を更新
大島(大島町)9月7日581.5ミリ9月の1位を更新
新島(新島村)9月7日485.0ミリ観測史上1位を更新
利島(利島村)9月7日384.0ミリ観測史上1位を更新

9月5日は、前線に台風第24号などの周りの暖かく湿った空気が流れ込み、種子島・屋久島地方で線状降水帯が相次いで発生しました。9月7日も、前線に台風第24号の周りの空気が流れ込み、伊豆諸島北部で雷を伴った激しい雨が断続的に降りました。

周りの地点でも記録的な雨でした。9月5日には中種子(中種子町)で372.5ミリを観測し、観測史上1位を更新しました。9月7日には大島北ノ山(大島町)で455.0ミリ、神津島(神津島村)で375.5ミリを観測し、いずれも観測史上1位を更新しました。また4日夜以降、鹿児島県では気象防災速報(線状降水帯直前予測)が2回、線状降水帯発生が2回発表されています。

大島の581.5ミリは9月の1位を更新しましたが、観測史上1位は2013年10月16日の824.0ミリです。尾之間の490.5ミリは、それまでの観測史上1位の386.0ミリを大きく上回りました。

9月21日は、台風第25号が大型で強い勢力で伊豆諸島や関東甲信地方に近づいたときです。19日から21日までの雨の合計は、伊豆諸島で800ミリを超えました。

05被害はどのくらい?

資料の時点が違うので、それぞれの時点を付けて示します。

  • 屋久島町(9月7日10時の鹿児島県の資料):人の被害の情報はなく、床下浸水が1棟です。
  • 東京都(9月11日8時の消防庁のまとめ):人の被害の情報はなく、床上浸水が1棟です。
  • 東京都(10月5日9時の消防庁のまとめ。台風第25号、第26号と前線の被害):床上浸水3棟、床下浸水1棟、一部破損2棟の合計6棟です。

屋久島町では断水も起きました。内閣府の9月11日の資料によると、水道管の破損による断水があり、一部の地域では濁った水のために飲み水の制限がありました。飲み水の制限は、その時点で解消しています。

特別警報が出ても、被害の程度は場所によって違います。被害の報告が少なかったことは、次も同じということではありません。また、これらは報告された時点の数字で、調査で変わることがあります。

資料の時点の違いにも注意が必要です。9月21日の発表のあった台風第25号では、東京都は同じ日の11時に災害即応対策本部を設置し、消防庁も12時40分に体制を強めて、12時41分に東京都へ適切な対応と被害の報告を要請しました。

06なぜ「発表されてから避難するのでは手遅れ」なの?

読者

特別警報が出てから動けばいいと思っていました。

発表の時点で、災害がすでに起きている可能性が極めて高いのです。避難情報が出ていれば、発表を待たずに従ってください。

そなえ

特別警報が出るときは、何らかの災害がすでに起きている可能性が極めて高い段階です。外へ出ること自体が危険な場合があります。気象庁の発表文は、次のように書いています。

  • 特別警報が発表されてから避難するのでは手遅れとなります。
  • 発表を待つことなく、地元の市町村からすでに出ている避難情報に直ちに従ってください。
  • 今後、他の市町村にもレベル5特別警報を発表する可能性があります(9月7日と21日の発表文)。

土砂災害の情報は、段階を追って出ます。レベル3土砂災害警報が出ると、まもなくレベル4土砂災害危険警報が出ることが見込まれます。状況が急に変わるときは、レベル3を経ずにレベル2からレベル4になることもあります。

07特別警報が出ているとき、どう動く?

読者

夜で外が真っ暗です。避難所まで歩くべきですか?

周りが危ないときは、無理に向かわないでください。少しでも崖や沢から離れた建物に移って身の安全を確保します。

そなえ
11今いる場所を考える崖や沢の近くかどうかを考えます。
22行けるなら避難先へ周りの状況を十分に確かめます。
33危ないなら近くの建物へ崖や沢から離れた建物に移ります。
  1. まず今いる場所で考えます。崖や沢の近く、土砂災害警戒区域にいるかどうかを考えます。
  2. 避難先へ行けるなら移ります。周りの状況を十分に確かめます。
  3. 避難先へ行くのが危ないときは、少しでも崖や沢から離れた建物に移るなどして、身の安全を確保します。
  4. キキクルを見ます。今いる場所の危険度を、気象庁のホームページの「キキクル」で確かめます。黒(災害切迫)がレベル5相当です。
  5. 普段は災害がない所でも警戒します。気象庁は、普段災害が起きないと思われているような場所でも、最大級の警戒が必要としています。

08市町村の「緊急安全確保」とはどう関係する?

気象庁の特別警報と、市町村の避難情報は別のものです。レベル5特別警報は、市町村が「警戒レベル5緊急安全確保」を出す判断の材料になる情報とされています。

市町村が出す情報と気象庁が出す情報は、タイミングがそろうとは限りません。多くの場合、防災気象情報は避難指示より先に出ます。市町村の避難指示がまだでも、レベル4相当の情報やキキクルの紫を見たら、自分で判断するよう気象庁は呼びかけています。

もう1つ大切なのは、レベル5からレベル4へ切り替わっても、危険がなくなったわけではないことです。レベル4は、危険な場所からの避難が必要とされる段階です。屋久島町でも伊豆諸島でも、切り替わった先はレベル4土砂災害危険警報でした。

09キキクルの色はどう読む?

特別警報の発表文に毎回書かれている「キキクル」は、どこで危険が高まっているかを地図で示すものです。特別警報が市町村の単位で出るのに対して、キキクルを見ると、その市町村の中のどの場所かが分かります。

色相当する段階状況ととる行動
黒(災害切迫)警戒レベル5相当重大な災害が切迫しているか、すでに起きている可能性が高い。まだ避難できていない人は、今いる場所より安全な場所へ直ちに移る
紫(危険)警戒レベル4相当重大な災害がいつ起きてもおかしくない。危険な場所にいる人は、すみやかに安全な場所へ避難する
赤(警戒)警戒レベル3相当高齢者などは危険な場所から避難する。他の人も避難の準備をする

気象庁の協力のもとで、紫などへの危険度の高まりを知らせる通知サービスを5つの事業者が行っています。寝ている間の大雨が心配な方は、調べてみてください。

10離島や旅行先では、何を確認する?

  • 宿や滞在先が土砂災害警戒区域に入っていないかを、「ハザードマップポータルサイト」や市町村の案内で見ます。
  • 市町村の防災の情報の受け取り方(防災行政無線、緊急速報メールなど)を調べます。旅行先では、その土地の市町村の情報を見ます。
  • 大雨の予報が出ているときは、予定を変えることを考えます。
  • 宿の人や市町村の案内に従って、早めに動きます。

国土交通省の2026年6月30日時点のまとめでは、鹿児島県の土砂災害警戒区域は23,857区域、東京都は15,748区域です。島の中でも、崖や沢の近くは特に注意が必要です。

11確かめる先・相談先

  • 今いる場所の危険度:気象庁の「土砂キキクル」。色で危険度が分かります。
  • 発表中の情報:気象庁の「あなたの街の防災情報」。
  • 避難情報:滞在している市町村のホームページ、防災行政無線、緊急速報メール。
  • 警戒区域:市町村のハザードマップ、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」。旅行の前にも調べられます。
  • 事例の詳しい資料:気象庁の「大雨事例等における防災気象情報の検証等」のページ。

よくある質問

土砂災害特別警報はいつ出ますか?

土砂災害がすでに起きている可能性が極めて高い状況で出ます。警戒レベル5に相当します。

2026年9月はどこに出ましたか?

9月5日に屋久島町、9月7日に新島村、大島町、利島村、9月21日に大島町です。

避難所へ行けないときはどうしますか?

避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物に移るなどして身の安全を確保します。

特別警報が出ていなければ大丈夫ですか?

大丈夫とは限りません。気象庁は、特別警報の発表を待たず、すでに出ている避難情報に従うよう呼びかけています。

前の土砂災害警戒情報はどうなりましたか?

「レベル4土砂災害危険警報」に変わりました。

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出典(16件)

公的機関などの資料をもとに編集部がまとめました。専門家の監修は受けていません。

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