SUMMARY
要点をまとめると
01ML720iを持っていて、まだ回収やファームウェアの更新を受けていない人は、消費者庁の案内どおり使用を中止し、株式会社Willbeの窓口に連絡します。
02本体の底のシールでシリアル番号を確かめます。
037月の火災の原因は調査中で、リコールの内容と関係があるかは不明です(2026年11月1日時点)。
TO DO
今すぐやること
- 1本体の底のシールで型式とシリアル番号を見る
- 2対象なら充電と使用をやめる
- 3Willbeの窓口に電話かメールで連絡する
- 4物置や車庫に古い機器が残っていないか家族に聞く
そもそもファームウェアアップデートとは?
機器の中で動いているプログラムを新しくすることです。
たとえるならスマートフォンの更新に近いものです。ただしML720iでは、本体を送って作業してもらいます。
- 1受付メールか電話で申し込み、受付番号を受け取ります。
- 2返送電源を切って、案内された先に着払いで送ります。
- 3返却作業のあと、元払いで戻ってきます。
株式会社Willbe「ポータブル電源『ML720i』に関するお詫びとファームウェアアップデートのお知らせ」をやさしくしました
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6ML720iリコール ポータブル電源の見分け方と連絡先
リコールの不具合で火事になったのですか?
まだ分かっていません。原因は調査中で、リコールの内容と関係があるかは現時点では不明とされています。
そなえ持っている人が今やること
対象のML720iかどうか確認する場所
資料によって販売期間の書き方が違います
まず、これだけ。
- 1本体の底のシールで型式とシリアル番号を見る
- 2対象なら充電と使用をやめる
- 3Willbeの窓口に電話かメールで連絡する
- 4物置や車庫に古い機器が残っていないか家族に聞く
防災用に買ったポータブル電源が、リコールの対象かもしれない。そう聞くと、家に置いておいてよいのか不安になります。ポータブル電源は、大きな充電池で家電を動かせる機器です。しまったままで型式を覚えていない人も多いはずです。
この記事では、消費者庁の公表資料と、販売元である株式会社Willbeのお知らせを2026年11月1日時点で確かめ、ML720iを持つ人が見る場所と連絡先をまとめました。分からないことは、分からないと書きます。
01この記事でわかること(3行まとめ)
- ML720iは6,030台がリコールの対象で、2026年4月1日から回収とファームウェア更新が行われています。
- 2026年7月3日に群馬県の事務所で火災が起きた報告があり、原因は調査中です。
- 対象の人は使用をやめ、Willbeの窓口に連絡します。見分ける手がかりは底のシールです。
02ML720iのリコールで何が公表されたのですか
消費者庁は2026年7月22日、重大製品事故の報告を公表しました。重大製品事故とは、死亡、重いけが、火災などにつながった製品事故のことです。この公表の中に、ポータブル電源「ML720i」の火災が1件あります。
資料によると、この製品はEcoFlow Technology Japan株式会社が輸入し、三菱重工メイキエンジン株式会社が販売しました。三菱重工メイキエンジンは、いまの株式会社Willbeです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名・型式 | ML720i |
| 対象台数 | 6,030台 |
| リコールの内容 | 回収、ファームウェアアップデート |
| 開始日 | 2026年4月1日 |
| 回収率 | 16.3%(2026年7月22日時点) |
リコールとは、製品に問題が見つかったときに、事業者が回収や修理などをすることです。ファームウェアとは、機器の中で動いているプログラムのことです。
03対象のML720iかどうか確認する場所
番号は本体の底のシールに書かれています。
- 本体の底のシールを見ます。シリアル番号はここに書かれています。
- 番号が「000101 1F」から「003100 1F」までなら対象です。
- 番号が「WC41ZJB5HE3N0001」から「1515」までなら対象です。
- 番号が「WC41ZJB5ZF8M0001」から「1515」までなら対象です。
Willbeは、販売したML720iの6,030台すべてが対象だと案内しています。そのため、本体に「ML720i」とあれば、まず対象と考えて窓口に伝えると話が早くなります。
シールが読めない場合や、人からもらった機器で買った時期が分からない場合もあります。その場合は、無理に自分で判断せず、窓口に相談してください。本体を分解して番号を探すことはしないでください。
04資料によって販売期間の書き方が違います
買ったのが2022年なら対象外ですか?
そう決めないでください。資料で販売期間の書き方が違うので、型式とシリアル番号で見分けます。
そなえ買った時期だけで対象外と判断せず、型式と番号を見ます。
確かめる中で、販売期間の表記が資料によって違うことが分かりました。消費者庁の資料は「2021年4月~2021年9月」です。Willbeのお知らせは「2021年7月~2024年3月」です。どちらも対象台数は6,030台で同じです。
なぜ違うのかは、どちらの資料にも書かれていません。この記事では、どちらが正しいとは決めません。読者にとって大事なのは、買った時期だけで「うちは対象外」と判断しないことです。見分けるときは、販売期間より型式とシリアル番号を優先してください。
05火災の原因は分かっているのですか
リコールの不具合で火事になったのですか?
まだ分かっていません。原因は調査中で、リコールの内容と関係があるかは現時点では不明とされています。
そなえ分かっていません。消費者庁の資料によると、2026年7月3日、群馬県の事務所でML720iを充電中に火災報知器が鳴り、確認すると製品と周辺が焼けていました。当該事故の原因は「現在、調査中」とされています。
リコールの理由についても、言葉を分けて読む必要があります。事業者側は、対象製品について、バッテリーの劣化が原因となる異常な発煙や発火を確認したとしています。Willbeの案内では「長時間の使用により、極稀に」起こるおそれがあると書かれています。
一方で、7月の火災がこのリコールの理由と同じものかどうかは「現時点では不明」です。「リコールの不具合で火事になった」と言い切ることはできません。また、この公表は報告の概要で、速報の段階です。消費者庁も、事実関係が調査で確認されたものではなく、今後変わることがあると断っています。
消費者庁の資料によると、対象製品でリコールの内容による2021年度以降の重大製品事故の報告は、この1件のみです。公表の中で、この事故は「製品起因が疑われる事故」の欄に載っています。製品が原因と疑われるという分類で、原因が決まったという意味ではありません。
06持っている人が今やること
- 底のシールで型式とシリアル番号を確かめます。
- まだ回収やファームウェアアップデートを受けていなければ、直ちに使用をやめます。これは消費者庁の呼びかけです。
- Willbeの窓口に、電話かメールで連絡します。
- 案内に従って手続きをします。
Willbeの2026年4月1日のお知らせでは、更新の作業はEcoFlow Technology Japanが行います。受付用のメールを送ると受付番号が届き、担当者から返送方法の連絡が来ます。本体は着払いで送り、電源が完全に切れていることを確かめます。作業後は元払いで戻ってきます。到着から返却まで、約3~4週間かかる見込みとされています。
メールでのやり取りが難しい人は、フリーダイヤルで受け付けています。受付番号は、問い合わせのときに必要になるので保管します。
07ファームウェアアップデートで何が変わるのですか
更新すると何か変わりますか?
充電できる量が使用年数に応じて減ることがあります。最大でバッテリー容量の90%までです。
そなえWillbeのお知らせによると、更新の内容は大きく2つです。
- 使用年数や消耗の状態に合わせて、充電のしかたを調整します。充電できる量は使用年数に応じて段階的に減り、最大でバッテリー容量の90%まで低くなります。
- 満充電に近づくと、弱い電流でゆっくり充電する状態に自動で切り替わります。
つまり、更新後は買ったときより充電できる量が少なくなることがあります。防災用に「何時間動かせるか」を計算していた人は、更新後に計算し直すと安心です。なお、更新で事故が起きなくなると言い切る資料はありません。
08回収率16.3%はどう読めばよいですか
消費者庁の資料では、回収率は16.3%です。2026年7月22日時点の数字です。数字だけを見れば、まだ手続きをしていない機器が多く残っている可能性があります。ただし、資料には残りの機器がどう扱われているかは書かれていません。残りの台数がすべて使われているとは言えません。
7月22日より新しい回収率は、2026年11月1日時点で見つけられませんでした。8月から10月の消費者庁の公表をいくつか開きましたが、ML720iの記載はありませんでした。公表のすべてを開いたわけではないので、最新の状況は窓口か消費者庁の資料で確かめてください。
09返送の手順を順番に教えてください
Willbeの2026年4月1日のお知らせに書かれた流れは、次のとおりです。
- 必要なことを書いて、EcoFlow Technology Japanの改修受付窓口にメールを送ります。
- 自動配信のメールで受付番号が届きます。このメールに返信する必要はありません。
- 担当者から、内容を確かめているというメールが届きます。書いた内容に問題があれば、ここで質問が来ます。
- 担当者から返送方法のメールが届きます。書かれた住所へ、本機を着払いで送ります。
- 更新が終わると、メールで伝えた住所に元払いで返却されます。
メールでの手続きが難しい人は、フリーダイヤルに電話します。音声の振り分けでは「サービスに関するお問合せ」を選びます。なお、このお知らせは4月時点のものです。手続きの内容が変わっていないかは、連絡するときに確かめてください。
10リコールの対象でなくても見ておきたい異常のサインは
NITE(製品の事故を調べる機関)の資料によると、2021年から2025年までの5年間で、ポータブル電源の事故は147件ありました。年ごとに14件、21件、28件、41件、43件と増える傾向です。ポータブル電源も、リチウムイオン電池を使う製品の一つです。NITEは、次のような異常があれば使用をやめ、買った店やメーカーに相談するよう呼びかけています。
- 充電できない
- 不意に電源が切れる、急に残量がなくなる
- 充電中に前より異常に熱くなる
- ふくらんでいる、変形している
- 焦げたにおいや薬品のようなにおいがする
- 落としたりぶつけたりして、一部が変形や破損している
高温の場所に置かないことも基本です。NITEは、直射日光の当たる場所や暑い日の車内に放置しないよう書いています。もし火や煙が出たら、近づかず、身の安全を第一にして119番に連絡します。ごみとして出す前に窓口に相談し、自分で分解はしないでください。
11防災用の電源が手元からなくなる間はどうしますか
返送すると、戻るまで防災用の電源がなくなります。到着から返却まで約3~4週間の見込みなので、その間の停電への備えを考えておくと落ち着いて手続きできます。ただし、安全を優先するなら、代わりがないからといって対象の機器を使い続けることはすすめられません。
停電で本当に必要な電気は、家庭によって違います。スマートフォンの充電なのか、医療機器なのか、書き出してみてください。電気を使う医療機器がある人は、停電時の対応を主治医や機器の業者に相談してください。
12確かめる先・相談先
- 株式会社Willbe サービス課:フリーダイヤル 0120-025-240(「サービスに関するお問合せ」を選ぶ。平日9時~17時、土日祝を除く)
- Willbe サービス窓口のメール:service_support@willbe-corp.com
- 更新の受付メール(EcoFlow Technology Japan 改修受付窓口):riverpro-jp.support@ecoflow.com
- 消費者庁のリコール情報サイト:製品名で検索できます
- NITE(製品の事故を調べる機関)のSAFE-Lite:製品の事故とリコールの情報を検索できます
電話番号やメールアドレスは変わることがあります。連絡の前に、Willbeのお知らせで最新の内容を確かめてください。
よくある質問
ML720iはどこに型式が書いてありますか?
本体の底のシールにシリアル番号が書かれています。読めないときは、Willbeの窓口に相談してください。
問題なく動いていても連絡が必要ですか?
消費者庁は、回収やファームウェアアップデートをまだ受けていない人に、直ちに使用を中止して連絡するよう呼びかけています。動いているかどうかは条件に入っていません。
手続きにはどのくらいかかりますか?
Willbeの案内では、製品の到着から返却まで約3~4週間の見込みです。
送料はかかりますか?
Willbeの案内では、本体は着払いで送り、作業後は元払いで返却されます。
もらい物や中古で手に入れた機器も対象ですか?
Willbeは、販売したML720iの6,030台すべてが対象としています。入手のしかたの扱いは資料に書かれていないので、窓口で確かめてください。
次にやること
出典(5件)
- 消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」(令和8年7月22日)
- 株式会社Willbe「ポータブル電源『ML720i』に関するお詫びとファームウェアアップデートのお知らせ」(2026年4月1日)
- NITE「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を」(PDF、2026年7月15日)
- 消費者庁「リコール情報サイト」
- NITE「SAFE-Lite」
公的機関などの資料をもとに編集部がまとめました。専門家の監修は受けていません。

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