SUMMARY
要点をまとめると
01対象はトライブリッド蓄電システムのうち蓄電池容量13.2kWhの4型番です。
02対象の人にはニチコンからDMか電話で案内が届き、2回の訪問で蓄電池を停止したあと、無料で交換します。
03室内リモコンや専用アプリで確かめられます。
04同じT5/T6シリーズでも他の機種は対象外です(2026年11月1日時点)。
TO DO
今すぐやること
- 1室内リモコンか専用アプリで蓄電池ユニットの容量を見る
- 213.2kWhなら、システム型番も確かめる
- 3ニチコンからのDMや電話の案内を見落としていないか確かめる
- 4案内が来ていないときはフリーダイヤルに問い合わせる
そもそも蓄電システムのリコールとは?
製品の問題が分かったときに、事業者が交換や修理などをすることです。
たとえるなら今回は家に付いた機器なので、自分で送り返すのではなく、人が来て止めて、後日交換します。
- 1見分けるリモコンやアプリで、容量や型番を見ます。
- 2止める2回の訪問で、蓄電池を安全な状態で止めます。
- 3交換する用意ができしだい、無料で交換します。
ニチコン株式会社「特定法人向け13.2kWh蓄電池ユニット 運転停止および無料交換のお知らせ」をやさしくしました
この記事をスライドで理解する(6枚)
1 / 6ニチコン蓄電池の交換 13.2kWhの対象型番と停止の流れ
爆発するような話ですか?
資料にあるのは電解液の漏液と発煙で、メーカーはごくまれと説明しています。件数やけがの有無は、開いた資料には書かれていません。
そなえ対象だったらこの先どうなりますか
リモコンとアプリで確認する手順
交換までの間、停電のときはどうなりますか
まず、これだけ。
- 1室内リモコンか専用アプリで蓄電池ユニットの容量を見る
- 213.2kWhなら、システム型番も確かめる
- 3ニチコンからのDMや電話の案内を見落としていないか確かめる
- 4案内が来ていないときはフリーダイヤルに問い合わせる
家に付けた蓄電池が「運転停止」や「交換」の対象と聞くと、このまま使ってよいのか、停電のときはどうなるのかと心配になります。蓄電池は、電気をためておく大きな電池です。太陽光発電と組み合わせて、停電の備えとして入れた人もいるでしょう。
この記事では、消費者庁のリコール情報サイトと、ニチコン株式会社のお知らせを2026年11月1日時点で確かめ、対象の見分け方と手続きの流れをまとめました。同じシリーズでも対象ではない機種があるので、落ち着いて型番を見てください。
01この記事でわかること(3行まとめ)
- 対象はトライブリッド蓄電システムの13.2kWhの4型番で、消費者庁のサイトでは対象3,706台です。
- 2回の訪問で蓄電池を止めたあと、用意ができしだい無料で交換します。交換まで数か月待つことがあります。
- リモコンかアプリで見分けられます。問い合わせ先はフリーダイヤル0800-123-3977です。
02ニチコンの蓄電池で何が公表されたのですか
爆発するような話ですか?
資料にあるのは電解液の漏液と発煙で、メーカーはごくまれと説明しています。件数やけがの有無は、開いた資料には書かれていません。
そなえニチコン株式会社は2026年9月24日、一部の蓄電システムについて、蓄電池の運転停止と無料交換を行うと公表しました。消費者庁のリコール情報サイトにも、同じ日を対応開始日として「家庭用蓄電システム(トライブリッド蓄電システム)」が載っています。
リコール情報サイトでは、理由を「蓄電池から電解液の漏液および発煙が発生したため」と書いています。電解液とは、電池の中にある液体です。ニチコンのお知らせでは、搭載している蓄電池の製造工程に問題があり、ごくまれに発煙して電解液を噴き出す可能性があると説明しています。
この公表で確かめられたのは、発煙や漏液という事象と、その理由についてのメーカーの説明までです。実際に何件起きたのか、けがや火災があったのかは、開いた資料には書かれていませんでした。分からない部分を想像で埋めないようにしてください。
03対象の型番を確認する
T5シリーズなら全部対象ですか?
違います。13.2kWhの4型番が対象で、他のT5/T6シリーズは対象ではありません。
そなえ- システム型番:ESS-T5FS、ESS-T5FSVPL、ESS-T6FS、ESS-T6FSVPL の4つです。
- 蓄電池容量:13.2kWhです。
- ニチコンのお知らせでは、蓄電池ユニット型番はES-BFFSです。
- 他のT5/T6シリーズのトライブリッド蓄電システムは対象ではありません。
| 項目 | 消費者庁リコール情報サイト | ニチコンのお知らせ |
|---|---|---|
| 期間 | 販売期間 2024年12月~2026年8月 | 出荷 2025年1月~2026年7月 |
| 台数 | 3,706台 | 記載なし |
| ESS-T5FSなどの呼び方 | 蓄電池ユニット型番 | システム型番 |
| 機種の説明 | ESS-T5/T6シリーズ(法人限定モデル) | 特定法人向け13.2kWh蓄電池ユニット |
表のとおり、期間の書き方と型番の呼び方は資料によって違います。販売と出荷では言葉が別なので、数字が違うこともありえますが、理由は資料に書かれていません。この記事ではどちらが正しいとは決めません。買った時期で判断せず、機器の表示を見てください。
「法人限定モデル」「特定法人向け」とありますが、商品名は家庭用蓄電システムです。どの経路で買ったものが当てはまるかは、資料からは読み取れません。自宅に付いている人も、表示を確かめておくと確実です。
04リモコンとアプリで確認する手順
- システム保証書で型番を見ます。ニチコンは、保証書から確かめる方法も案内しています。
- 室内リモコンでは、ホーム画面の「設定」から「機器情報」「登録情報」「蓄電池ユニット」と進みます。「蓄電池ユニット容量」が13.2kWhなら対象です。
- 専用アプリでは、メニューの「機器情報」を開きます。システム機種名が4型番のどれかであれば対象です。蓄電池ユニットの容量が13.200kWhの場合も対象です。
画面の絵つきの手順は、ニチコンのお知らせからたどれる資料に載っています。操作に自信がない人は、フリーダイヤルに電話して聞いてかまいません。本体のカバーを開けて調べるのはやめてください。
05対象だったらこの先どうなりますか
蓄電池の停止から交換まで、数か月待つことがあります。
ニチコンの案内によると、流れは次のとおりです。
- 買ったときの情報をもとに、蓄電池の停止の案内がDMまたは電話で届きます。
- 電話で訪問の日時を相談します。
- 2回の訪問で蓄電池を安全な状態で止め、太陽光発電の運転を続ける設定に直します。
- 交換用の蓄電池が用意できしだい、無料交換の案内がDMまたは電話で届きます。
- 電話で日時を相談し、交換の作業をします。
費用については、ニチコンは「無料交換」と書いています。自分で何かを外したり、運び出したりする話は案内にありません。作業は訪問で行われる案内です。
06交換までの間、停電のときはどうなりますか
止めたあと停電したらどうなりますか?
資料では細かいところまで分かりません。訪問の日時を決めるときに、どの電気が使えるか聞いておくと安心です。
そなえ案内では、蓄電池を止めたあと、交換まで数か月待つことがあるとされています。止めている間は、蓄電池を停電の備えとして当てにしないほうが安全です。太陽光発電は運転を続ける設定にすると書かれていますが、停電中に太陽光の電気をどう使えるかは、開いた資料には書かれていません。
そこで、訪問の日時を決めるときに次のことを聞いておくと安心です。
- 停止中に停電したら、家のどの電気が使えて、どれが使えないか
- 交換までの見込みの期間
- 医療機器など、止まると困る機器がある場合の相談先
電気を使う医療機器がある人は、早めに主治医や機器の業者にも相談してください。懐中電灯や電池など、電気がなくても使える備えを見直しておくのも一つの方法です。
07対象なのに案内が来ないときはどうしますか
案内は、買ったときに伝えたお客様情報をもとに届きます。引っ越しや家の売買で持ち主が変わった場合は、案内が届かない可能性があります。これは資料から考えられることで、ニチコンが実際にそう書いているわけではありません。
表示を確かめて対象に当てはまるのに案内が来ていないときは、こちらから問い合わせてください。ニチコンによると、月曜日など休み明けの終日と、毎日9時から10時は電話が混み合うことがあります。
08電話の前に手元に用意するもの
- システム保証書
- 室内リモコンや専用アプリで見た型番と容量
- 届いたDMや電話の内容のメモ
- 設置した販売店や工事業者の連絡先
これはこの記事でまとめた目安で、ニチコンが指定したものではありません。型番と容量が分かっていれば、話が進めやすくなります。
届いた電話や書面が本物か不安なときは、その連絡先ではなく、ニチコンのお知らせに書かれたフリーダイヤルに自分からかけて確かめると安心です。お知らせには、案内はDMまたは電話で届き、訪問の日時は電話で相談すると書かれています。お知らせと違う流れを求められたら、その場で決めずに窓口に聞いてください。
0913.2kWhという数字と型番の見方
kWh(キロワットアワー)は、ためられる電気の量を表す単位です。今回の対象は、蓄電池容量が13.2kWhの機種です。ニチコンは、他のT5/T6シリーズは対象ではないと書いています。つまり「T5」「T6」という名前だけでは判断できません。
型番の末尾に注目すると分かりやすくなります。対象の4型番は、どれも「ESS-T5FS」か「ESS-T6FS」で始まります。そのうち2つは後ろに「VPL」が付きます。似た名前の機種もありえるので、1文字ずつ見比べてください。
リコール情報サイトは機種を「ESS-T5/T6シリーズ(法人限定モデル)」と書き、ニチコンは「T5FS/T6FSシリーズ」の窓口として案内しています。呼び方が少し違うだけで、ニチコンのお知らせでは同じ4型番を挙げています。
10なぜ止めてから交換するのですか
ニチコンのお知らせでは、今後も安心して使えるように、一時的に蓄電池の運転を止めて、そのあと無料で交換すると説明しています。止める理由をこれ以上くわしく書いた文章は、確かめた範囲では見つかりませんでした。
順番に並べると、まず止める、あとで交換する、という2段階です。交換用の蓄電池の用意に時間がかかる場合があるため、止めてから交換まで間が空くことがあります。案内が届いたら、後回しにせず日時を決めましょう。
| 段階 | 起きること | 連絡の方法 |
|---|---|---|
| 停止の案内 | 蓄電池の停止について案内があります | DMまたは電話 |
| 停止の作業 | 2回の訪問で止めて、太陽光発電を続ける設定に直します | 電話で日時を相談 |
| 交換の案内 | 交換用の蓄電池が用意でき次第、案内があります | DMまたは電話 |
| 交換の作業 | 訪問して交換します | 電話で日時を相談 |
11今のうちに気をつけたいこと
リコール情報サイトでは、リコール品の扱いは事業者のサイトや電話で最新情報を確かめるよう案内しています。この記事の内容も2026年11月1日時点のものです。
対象でなくても、リチウムイオン電池を使う製品に共通する注意があります。NITE(製品の事故を調べる機関)は、焦げたにおいや薬品のようなにおいがする、異常に熱くなる、ふくらんでいる、といった異常があれば使用をやめて、買った店やメーカーに相談するよう呼びかけています。蓄電システムは家に据え付ける機器なので、自分で分解したり動かしたりせず、窓口に相談してください。
もし煙やにおいなどの異常に気づいたら、まず機器から離れて身の安全を確保します。危険を感じたら119番に連絡します。ニチコンの窓口への連絡は、安全を確保したあとで大丈夫です。
リコールの情報は、あとから追加や更新されることがあります。消費者庁のリコール情報サイトには、新しいリコール情報をメールで受け取るサービスもあります。ほかの家電とあわせて、年に一度は調べる習慣をつけると見落としが減ります。
12確かめる先・相談先
- ニチコン家庭用蓄電システム T5FS/T6FSシリーズ お問い合わせ窓口:フリーダイヤル 0800-123-3977(9時~17時、土日祝と休日も受付。年末年始を除く)
- メール:07_132kwh_support@nichicon.com(回答は翌営業日以降になる場合があります)
- 消費者庁のリコール情報サイト:管理番号 00000035866
- 設置した販売店や工事業者:契約の控えを手元に置いて相談します
よくある質問
ニチコンの蓄電池は全部対象ですか?
いいえ。トライブリッド蓄電システムの13.2kWhのうち、ESS-T5FS、ESS-T5FSVPL、ESS-T6FS、ESS-T6FSVPLの4型番です。他のT5/T6シリーズは対象ではありません。
交換に費用はかかりますか?
ニチコンは無料交換と案内しています。
交換までどのくらいかかりますか?
ニチコンの案内では、蓄電池の停止から数か月待つことがあるとされています。
太陽光発電も止まりますか?
2回の訪問で蓄電池を止め、太陽光発電の運転を続ける再設定をすると案内されています。停電中の使い方は窓口で確かめてください。
案内が来ていなければ対象外ですか?
そうとは限りません。リモコンやアプリで容量と型番を確かめ、当てはまるのに案内がなければ窓口に問い合わせてください。
次にやること
出典(4件)
- 消費者庁 リコール情報サイト「ニチコン『家庭用蓄電システム(トライブリッド蓄電システム)』 - 交換」
- ニチコン株式会社「特定法人向け13.2kWh蓄電池ユニット 運転停止および無料交換のお知らせ」(2026年9月24日)
- NITE「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご注意を」(PDF、2026年7月15日)
- ニチコン株式会社「ESS-T5/T6シリーズ 対象製品の確認方法【室内リモコン/専用アプリ】」
公的機関などの資料をもとに編集部がまとめました。専門家の監修は受けていません。
防災用品・2026年9月17日
防災用品・2026年7月22日
土砂災害・2026年9月21日